太陽光発電を家庭用に設置する際に知っておきたい知識

太陽光発電を家庭用に設置する際に知っておきたい知識

家庭用太陽光発電システムを導入するとき、設置するまでの流れや手順などの知識を得ておくことは計画的に導入できるメリットに繋げることができます。
また、太陽光発電システムは全ての住宅に取り付けることができるわけではない、屋根の形状などで設置スペースが限られて十分な発電量を確保できないケースもあるので、最初に取付の可否を業者さんに相談することと現状の住宅にソーラーパネルを設置したときの発電量におけるシミュレーションをお願いしましょう。
設置が可能で発電量の確保ができるとなった段階で、数社に対して見積もりの依頼を行い金額だけでなく対応力などを考慮して依頼先を決めます。
ちなみに、お住まいの地域により自治体の補助金が使えることもありますのでプランを確定すると同時に補助金の有無の確認も忘れずに行います。
申請は業者さんが代行してくれることもあるので、必要な書類を準備しておくと良いでしょう。
なお、補助金は条件があるのでそれを確認することも大切です。

電気代節約の救世主に見える家庭用太陽光発電にもリスクが

家庭内で使う電気をまかなうことができる家庭用太陽光発電は、省エネへの関心が高まる中、多くの家庭での導入が進んでいます。
電気代を節約できると聞いて喜んで取り付ける世帯も増えていますが、一方で家庭用太陽光発電にはリスクもあるので、それについてもしっかりと理解した上で検討することをお勧めします。
太陽光発電を導入する上で注意したいのが、システムが作ることができる電気の量は天候に左右されやすいということです。
ご存知のようにソーラーパネルは太陽からの光によって電気を作り出しており、晴れて天気が良い日であればかなりの発電量が期待できます。
ところが曇りや雨のように日差しが遮られてしまうと、ソーラーパネルに十分な量の光が届かなくなり、発電量が減ってしまうのが欠点です。
こうしたリスクは地域によっても見られます。
例えば冬場の日本海側の地域では、雪の原因となる雲が長期間にわたって滞在するため、晴れの日はほとんど見られません。
このような状況でも作り出すことができる電気の量は減ってしまう点に注意してください。

著者:種村敏広

筆者プロフィール

島根県松江市生まれ。
地元の電力会社に長年勤務。
太陽光発電のメリット・デメリットについてまとめました。